海外出張体験記 Vol2
藤本 逸平さん (Manage Engine 技術)
出張期間:1週間
行先:アメリカ カルフォルニア州 サンディエゴ
目的:SIEMトレーニング
唯一の海外大学出身者であり英語が堪能な藤本は、社内でも海外メンバーと積極的にコミュニケーションをとりながら日々の業務に励んでいる。
そんな藤本の今回の出張目的は、SIEM(Security Information and Event Management)についての理解を深め、社内で還元できる知識を身につけることであった。SIEMとはセキュリティソフトの1つで、システムネットワーク内の様々な機器から出力されるをログを収集・管理し、いち早く異常を検出してインシデント対応をサポートするツールのことである。SIEMに関する製品説明ができる人が欲しいとの会社の要望もあり、藤本がその役を買って出ることになったのだ。トレーニングだけのために海外へ出向くことは稀であり、1日中トレーニングを行う生活が6日間続いた。
「仕事でアメリカへ行くのは初めてでした。研修前は、専門的かつ難解なSIEMの講義がわかるのか不安でしたが、実際に受けてみたら、普段日本でSIEM製品を担当していたこともあり、その予備知識のおかげで思っていたよりもスムーズに内容を理解することができました」
ともにトレーニングを受けたメンバーは、30代後半~40代のアメリカ人ばかり。さらに、ITセキュリティの中でもSIEMに特化したベテランたちで、アジア人は藤本ただ1人だった。
しかし、そんな状況に臆することなく、チームで協力しながらのグループワークにもきちんと取り組んだ。すると、周りのメンバーのあたたかい一面に触れることができたという。
「海外のトレーニングを受けてみて、日本と世界のセキュリティ意識の違いを感じました。アメリカやロシアは、比較的サイバー攻撃の被害が多い国ということもあり、日本と比べてセキュリティへの意識や危機感、それに対抗していく技術開発等すべてが一段階進んでいます。世界最先端のサイバーセキュリティへの意識の高さを感じれたことが、今回の収穫でした。目まぐるしく変化し続ける分野だからこそ、これからも最新のセキュリティ情報に追いつく意識を習慣化していきたいですね。」
そう語る藤本の今後の課題は、出張で得たセキュリティについての知識をウェビナー等を通じて徐々に会社ににアウトプットしていくことだという。
今回の藤本の出張経験が、ゾーホージャパン全体のセキュリティ意識を高めていくことになるかもしれない。